2024/03/19 11:09

■チタンの特性■
・強い(鉄の約2倍、アルミの約3倍)
・軽い(鉄、ステンレスの約60%)
・錆びづらい(アレルギーが出づらい)
・他色々

チタン=アレルギーが出づらいというのはよく聞くと思いますが、なぜそうなのかを簡単に説明します。

アレルギーの出やすい金属には…
・ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、水銀(Hg)、亜鉛(Zn)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミ(Al)、銅(Cu) 
などがあります。

そもそもなぜアレルギーが起こるのか。
金属は汗や体液などに触れることで、金属成分が微量に溶け出しイオン化します。そのイオン化した金属が皮膚のタンパク質と結合することによってアレルギー反応が起こります。つまり上記の金属たちはイオン化しやすい金属ということです。

その点、チタンは酸化しやすく表面に酸化被膜(≒不導体被膜)という膜をすぐにつくるため、金属イオンが溶け出すことがなくアレルギーが出づらいのです。

よく、アレルギー対応のアクセサリーで「サージカルステンレス製」のものが売られています。
サージカルステンレス=SUS316Lも耐食性が高く酸化被膜(≒不導体被膜)を作るのでアレルギーは出づらいのですが、ステンレスは実は鉄の合金で、成分にはニッケル(Ni),クロム(Cr)が含まれています。この2つはアレルギーの出やすい金属です。ですから耐食性は高いといえど肌の弱い人だとやはりアレルギー症状が出てしまうことがあるのです。
 
※極稀にチタンアレルギーの人もいるようです。